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2030【4】

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2030【3】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム

👆前回の話

 

旧友である佐々木から勧められて、ラブドールとAIのハイブリッドであるヒューマノイドを手に入れた僕は、今後の生活が劇的に変わるであろうと予感していた。

 

僕「あ、テレサ?」

 

テレサ「なあに?」

 

僕「えっと…ラブドールとしての設定はそのままでいいや…💧」

 

テレサ「分かった☺️」

 

僕「ええと…こちらからの質問とか答えてくれるかな?」

 

テレサ「うん、可能な限りなら」

 

僕「まだテレサのスペック…っていうか他に何ができるかが分からないんだけど…」

 

テレサ「身長148cm、体重45kgほどの女性ができる事はほとんどできるわ」

 

僕「泳いだりとかも?」

 

テレサ「泳ぎに関しては事前にプログラムされているし、防水もIPX8、水深で言えば10メートルくらいまで潜れるわ」

 

僕「へぇ〜凄いね」

 

テレサ「ふふふ、凄いでしょ😌他に何か要望があれば言ってね」

 

僕「んー…今僕は体験型アウトドア施設を運営していて、様々な仕事があるんだ」

 

テレサ「公式サイトを見させてもらったけど、幅広くやってるね」

 

僕「うん…昔からずっと夢だったから…一昨年やっとその夢が叶ったって感じかな」

 

テレサ「なにか私にお手伝いできることはある?」

 

僕「そうだなぁ…とりあえず全般的に見てもらって、改善点なんか教えてくれたら嬉しいけど……」

 

テレサ「分かったわ」

 

僕「え?できそう??💦」

 

テレサ「全体の内容を把握して、顧客満足度、安全面、ホスピタリティ、経営面などを見直してみるね」

 

僕「うおおお!た、頼むよ‼︎」

 

テレサ「はい☺️」

 

僕「んーじゃあテレサは新入社員というか研修という立場で…」

 

テレサ「僕君に雇われたという立ち位置でいい?」

 

僕「そうだね、他の社員さんやパートさんの手前その方がいいかも…」

 

テレサ「それじゃあみんなの前で"俺君"じゃまずいわね」

 

僕「あー確かに…」

 

テレサ「みんなからはなんて呼ばれてるの?」

 

僕「最初は社長とか呼ばれてたんだけど、なんかこそばゆくてね…今は村長って呼ばれてる…それもちょっとこそばゆいけどね💦」

 

テレサ「分かりました、村長!」

 

僕「えぇ?2人だけの時はやめてよ‼︎」

 

テレサ「分かった😌」

 

僕「じゃあさっそく明日からお願いね」

 

テレサ「うん」

 

僕「僕は今から今日の集計や各部署からの報告を受けたりしなくちゃだから…テレサは…えっと…充電とかは…?」

 

テレサ「基本はソーラー充電よ、パネルは私の髪の毛。ここから体内のバッテリーに蓄電されるの。出荷時は80%ほど充電されてて今は72%。あとはワイヤレスでの充電も可能だけど、まだまだ大丈夫よ」

 

僕「へぇ〜…髪の毛がソーラーパネルなんだ…」

 

テレサ「うん、で集計は私がやる?」

 

僕「え?あ、そっか…お願いします」

 

僕は集計に使ってるパソコンを立ち上げてテレサに見せた。

 

テレサ「はい、終わりました」

 

僕「えええ?💦パソコンにすら触ってないのに??あ…ほんとだ、終わってる…💧」

 

テレサWI-FIもしくはBluetoothに繋がれてるパソコンならば遠隔で操作できるらしい。

 

テレサ「これから経理全般は私がやる?」

 

僕「お、お願いします💧」

 

テレサ「りょーかいです!」

 

僕「あとは各部署の報告待ちだけだな…」

 

各部署の報告内容

  • 事故やクレームの有無
  • 各リーダーからの提案
  • お客様からの問い合わせ内容

など…

 

テレサ「じきにそれらも手伝わせてね」

 

僕「あ、ありがとう」

 

テレサ「いいえ…私たちヒューマノイドは人間の役に立つ目的で作られたの。今はプロトタイプだから未熟な点もあるかもしれないし、国によっては倫理的な意味で承認されなかったりする。だから僕君のような人達のお手伝いをさせてもらって、そのフィードバックを開発元に送信する事でアップデートしていくのが今の課題」

 

僕「そこまでは話せるんだね」

 

テレサ「うん、話せない事もあるのは事実だけど、今回のヒューマノイドの開発に協力してくれた僕君のようなコラボレーターに対してはある程度開示してる。データを取らせてもらってる代わりにね」

 

僕「その方が安心するかな」

 

テレサ「うん☺️もちろんその集めたデータを悪用する事は絶対に無いし、もし万が一そんな事になってしまったら、ヒューマノイドは社会的に承認されなくなってしまう。開発元としてもそれは不本意なことだから…」

 

僕は佐々木に聞いた事を今一度テレサに聞いてみた。

 

僕「実際、公式にヒューマノイドが供給されるのはいつなの?」

 

テレサ「しっかりとデータが取れるまでは供給できないわ」

 

僕「早い方がいいのかな?あ、ほら発表しちゃったし…」

 

テレサ「色々段階を踏まないとなかなか難しいのよね、世界中のみんながみんなヒューマノイドに対して好意的であるとは限らないから…」

 

僕「そっか…まずは信用と実績ってことか…」

 

テレサ「うん」

 

「チーーーン!」

 

僕「あ、各部署のリーダーからメールが来た」

 

テレサ「何が手伝える事があったら言ってね」

 

僕「うん!実績を貯めないとだよね」

 

テレサ「うん!」

 

 

つづく

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