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2030【10】

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2030【9】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム

👆前回の話

 

その後クリスは家へと帰っていった。

クリスは自分を責めていたが、全ての責任は原因を作った僕であると自責の念に苛まれていた。

 

僕「ふぅ〜…なんか今日1日長かったなぁ…」

 

テレサ「僕君…おつかれさまでした」

 

僕「ちょっとシャワー浴びてくるね…」

 

テレサ「お風呂にお湯張ってあるけど…」

 

僕「そっか…たまには湯船に浸かるのもいいかな…せっかくの温泉だし…」

 

経営している体験型アウトドア施設には温泉もあった。

 

テレサ「お風呂でマッサージしてあげるね☺️」

 

僕「え?いいの?助かるよ…💧」

 

テレサ「うん、私は僕君のお役に立てるよう存在してるし、開発者へ沢山フィードバックを送らなければいけないからなんでも言ってね」

 

僕「分かった」

 

そうして僕とテレサは浴室に入った。

 

僕「ふぅ〜…気持ちぃぃ〜…」

 

テレサ「強さはこのくらいでいい?☺️」

 

僕「うん…ちょうどいいよ…」

 

テレサ「カチコチね☺️」

 

僕「え?」

 

その瞬間、テレサがうしろから抱きついてきた。

 

僕「あ…💧」

 

テレサ「ふふふ」

 

僕「ん〜…今日は色々あったのになんでここだけは元気なんだ?💦」

 

テレサ「すっきりしましょうね☺️」

 

人間も生物、過度のストレスに晒されると子孫繁栄の本能が働き性欲が増すと言われている。

まさにこの時の僕はそれであった…

 

僕「テレサ、今日はラブドールとしてのレベルを少しあげて‼︎」

 

テレサ「うん💕」

 

風呂から上がった後でも僕は何度もテレサを求めた。

そしていつのまにか寝てしまい、気づけば朝になっていた。

 

テレサ「僕君、おはよう」

 

僕「ん…んん……もう朝か……」

 

テレサ「朝ごはんは和食にしたよ☺️」

 

僕「あ…ありがとう…」

 

テレサ「疲れはどう?一応メディカルチェックはしてあって異常無しだけど…」

 

僕「え?いつの間に⁈」

 

テレサ「僕君と交わってる時にしてるよ」

 

僕「あ、なるほど…😳」

 

テレサ「さ、歯を磨いて食事にしましょ♪」

 

僕「うん、分かった」

 

僕が食事をしてる時、テレサは向かい側に座りこちらを見て微笑んでくれている。

もう何年もこんな安心した気持ちになっていなかったと、僕はこの時気づいたのだった。

 

テレサ「今日の私の研修は何かな?」

 

僕「うん…またクリスに指示を仰いでもらおうかと思っていたけど…昨日の今日だから…」

 

「トントン」

 

扉をノックする音がした。

 

クリス「おはようございます😊」

 

僕「あ、クリスさ…クリス、おはよう」

 

テレサ「クリスおはよう☺️」

 

クリス「村長、今日は昨日の指示どおりでいいですか?」

 

僕「あ…テレサはどう?」

 

テレサ「どうって?もちろん村長の指示に従いますよ😉」

 

クリス「なら予定通りでいいですね」

 

僕「クリス、テレサをよろしくね💧」

 

クリス「はい😊」

 

こうしてテレサの研修2日目が始まった。

2人とも昨日の事が無かったかのように振る舞っていた。

 

クリス「テレサ、準備はいい?」

 

テレサ「うん、いつでも出発できるよ」

 

クリス「じゃあキャンプ場へ向かいましょう♪」

 

そう言ってテレサとクリスは管理棟を後にした。

 

テレサ「クリス、今日の19時に届くわ」

 

クリス「うん、ありがとう」

 

クリスの元へヒューマノイドが届くのは夜の7時だとテレサは伝えた。

 

クリス「さてと…今日は増設する区画の予定地を私と2人で視察に行くからね」

 

テレサ「まだ広げるのね」

 

クリス「ありかたいことにここのキャンプ場の評判が良くて予約もパンク気味で…、それで村長が新たに土地を購入したから今日はその土地の視察をし、だいたいのレイアウトを決めなくてはならないの」

 

テレサ「うん、分かったわ」

 

クリス「とりあえず斜面となっている場所は通路やハーブ などの植え込み、平地をテントサイトにしたいと考えてる」

 

テレサ「現地に着いたらその土地をスキャニングしてデータを出せばいいのね」

 

クリス「うん!助かる‼︎テレサがどれだけの能力を持っているか分からないけど、私がやるより早いかなってね…💦」

 

テレサ「まかせてクリス」

 

クリス「よろしくお願いします😉」

 

程なくしてテレサとクリスは購入した土地に着いた。

 

クリス「ここは林間サイトにしたくて、樹木の伐採は最小限に抑えたいの。雰囲気的にはファミリー層やグルキャン向けではなく、ソロキャンプやブッシュクラフトが好きな客層をペルソナしたいのよね」

 

テレサ「うんうん」

 

クリス「だからハーブ 類を自然な感じで植え込んだりして…」

 

テレサ「それもキャンプ料理に使えるようにって事ね」

 

クリス「そうそう、既存のキャンプサイトは畑と隣接してあって、すぐに使えるようになってる。対してここはより自然に近い状態で採取できるようにしたいの」

 

テレサ「じゃあ土の質も見なくちゃだね☺️」

 

クリス「葉物はチッ素、実を使うようなハーブ はカリウムが含まれている土壌がいいかな?」

 

テレサ「うん、じゃあ今から全体をスキャニングしてみるね」

 

クリス「お願いね😊」

 

調査は細かく行われた。

人間であるクリスとヒューマノイドであるテレサは、お互いに意見を出しあってこの日の調査を終えた。

 

つづく

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