2030【2】
2030【1】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
👆前回の話
昨日佐々木から見せられたヒューマノイドが、その次の日さっそくニュースとなった。
なぜ佐々木がいち早くヒューマノイドを手に入れられたのかは不明だが、僕自身そのヒューマノイドへの興味がどんどん膨らんでいったのは確かだった。
そして僕は朝一番に佐々木へ電話した。
僕「あ、おはよう」
アレクサ「おはようございます、僕さんですね?佐々木様から伝言を預かっております」
佐々木の電話を取ったのは昨日のヒューマノイド、アレクサだった。
僕「あ、うん…伝言とは?」
アレクサ「はい、ヒューマノイドの入手を希望であるならば、私にその旨を伝えてくださいとの事です」
なにかもどかしいやり取りだなと思いつつ、僕はアレクサにヒューマノイドを手に入れたいという意思を伝えることにした。
僕「アレクサ、ヒューマノイドを入手したいのでよろしく」
佐々木「はははははwやっぱりそうなると思ったよwww」
僕「佐々木!居たのかよ‼︎」
佐々木「アレクサのスピーカーからやりとりを聞いてたよw」
僕「まあ色々試したいよね…💧」
佐々木「電話応対もバッチリだし、ほら、ヒューマノイドの発注も完了したぞ!」
僕「いつ届くの?」
佐々木「アマゾンプライムは契約してたよな?」
僕「うん」
佐々木「じゃあ今日中に到着するはずだよ、配送状況を確認してみな!」
佐々木に言われたとおり、am͜a͉zonで配送状況を確認した。
僕「もう発送になってる…っていうかまだカタログには載ってないんだね」
佐々木「プロトタイプはまだ正式に発売していないんだ、でもってまだ世界で100体しか製造されていない」
僕「なぜ佐々木は先行して手に入れられたの!」
佐々木「まあ…色んな付き合いが元…かな?w」
佐々木は俗に言うホワイトハッカーとして世界中の企業を相手にサーバーセキュリティを請け負っていた。
おそらくその中でなにかしらのコネクションによってヒューマノイドを手に入れたのだろう。
僕「このヒューマノイドの正式な発売日が発表されなかったけど、それはいつ頃になるの?」
佐々木「ん〜…それについては特に聞かされてないなー」
僕「そか…」
佐々木「憶測だけど、最終的に世界中のプロトタイプからデータを取ってから…ってことじゃないかな?だから俺らヒューマノイドの先行所有者はある意味新薬の治験者的な感じなんじゃない?」
僕「なるほどね…世界で100体って言ってたけど、日本には何体振り分けられたの?」
佐々木「そこらの情報は開示されてないんだな…たぶん後から届くヒューマノイドから規約の同意を求められると思うけど、その中の機密事項のひとつにその振り分けの内容は開示しない…ってのがある」
僕「そっか…じゃあまずはヒューマノイドが届いてからだね」
佐々木「そーゆーことwんじゃ楽しみに待ってな!」
僕「あ、うん…ありがとう」
佐々木「ん?ああ…いやお前ならこーゆーの好きかなってさwww」
僕「うん、じゃあまた!」
佐々木「ああ、またな‼︎」
僕は電話を切った後もう一度配送状況を確認した。
あと1時間ほどでヒューマノイドが到着するらしい。
今から届くヒューマノイドに対して不安がゼロかと言えば嘘になるが、それよりも興味の方が上回っていたのは確実であった。
つづく
アレクサ!2階の部屋温度を24度にして‼︎ - ポジティブおっさんはてなブログドットコム