2030【19】
2030【18】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
👆前回の話
僕「三成さん、佐倉さんの件、どうかご内密にお願いします」
三成「御意…」
敷地の柵が破られている箇所は他にどこも無かった。
その後僕と三成さんは分かれ三成さんはクリスの家へ、僕は管理棟へと帰っていった。
テレサ「おかえりなさい」
僕「ただいま」
テレサ「どうだった?」
僕「畑近くの柵以外は無事だったよ」
テレサ「そっか」
僕「とりあえず畑近くの柵とキャンプサイト周辺の柵に電気柵を設置しようと思う」
テレサ「分かったわ、支出はぐっと抑えられるわね」
僕「それでも売り上げが伸びたら拡張するつもりだよ」
テレサ「うん、できる事から始めればいいわね😌」
僕「だね」
テレサ「あと…畑の作物の事だけど…」
僕「なんだい?」
テレサ「この施設の近くにケンさんの知り合いが畑をやっているそうなの」
僕「ふむふむ」
テレサ「今日その方に相談したら、使ってくださいとの事でしたよ」
僕「え?」
テレサ「失ってしまった農作物もすべてカバーしていたわ」
僕「ほんと?」
テレサ「そちらは趣味でやっているから無料で使ってくださいっておっしゃってたわ💧」
僕「そ…それは悪いなぁ〜💦」
テレサ「私もそう言ったんだけど…子供から大人まで自分が育てた作物を楽しんで収穫してくれたら、それだけで満足ですよって…」
僕「明日あたり一度挨拶に伺わないとな…💧」
テレサ「その方、本業は飲食店を営んでいて、ここの施設ができてから売り上げが伸びたんですって」
僕「とはいえしっかりとお礼は言いたい💧」
テレサ「そう言うと思ったわ☺️だから明日あらためてお伺いする旨は伝えてある」
僕「うん、明日早い時間に伺おう!」
テレサ「うん!」
そして翌朝…
テレサ「僕君、おはよう☺️」
僕「おはようテレサ」
テレサ「食事はできてるわ」
僕「うんありがとう、早く食べちゃうね!挨拶に行かなくちゃ💦」
テレサ「じゃあPCR検査とミーティングが済んだら出発しましょう😌」
僕「オッケー!」
ミーティングが済み、僕たちは畑を貸してくれる方のお店へと向かった。
「カランコロン♪」
マスター「いらっしゃいませ✨」
テレサ「昨日はありがとうございました、またあらためてお伺いさせて頂きました☺️」
マスター「ああ、昨日の…」
僕「おはようございます!施設の責任者をしてます"僕"と申します、この度は畑を貸していただけるとの事であらためてご挨拶に伺いました、ありがとうございます!」
マスター「いえいえ、そちらのテレサさんから事情を伺いまして、私にも何かお手伝いが出来たらなと考えた次第です」
僕「本当に助かりました、お客様をガッカリさせてしまうのは不本意でしたので…💧」
テレサ「ケンさんもマスターさんにお願いしてくださったんですよね💦」
マスター「ケンさんとは昔からのキャンプ仲間で…古い付き合いでもありますし、なにより私も僕さんの施設のファンでしてね」
僕「ありがとうございます!マスターさん…」
マスター「いいえ、私も嬉しいですよ😊」
僕「これ…つまらないものですが、どうぞお納めください」
僕は施設のフリーパスをマスターさんに渡した。
マスター「いや〜困りますね…そんなつもりはなかったのですが…」
僕「いや、ピンチを救っていただいたのですから、これでも足りない位ですよ💦」
マスター「これは…温泉施設でも使えるものですか?よく利用しておりますよ♨️」
僕「はい!あとマスターさん以外のご友人や奥様……はいらっしゃいますか?」
マスター「ああ…家内は5年前に亡くなりました…」
僕「そうでしたか……ごめんなさい」
マスター「いえいえ、ここのお店は家内と始めたんですが、家内が亡くなってから僕さんの施設が出来たんですよ…」
僕「そうだったんですね💧」
マスター「本当はその時、家内ももう居ないという事でお店を閉めようと思ったのですが、日に日にお客様が増えてきましてね」
僕「………」
マスター「これは家内が私に残してくれたプレゼントなんだと確信しましてね😊」
テレサ「奥様…」
マスター「私はもう還暦を過ぎましたが、まだまだ頑張ってみます、ケンさんともまたキャンプに行きたいですしね♪」
僕「うちのキャンプサイトが新しくリニューアルします!ケンさん監修のもとブッシュクラフトなんかも楽しめるようになってます!このフリーパスは3人までお使い頂けますので是非ご利用くださいね✨」
マスター「僕さんの施設にあるキャンプ場ならすぐに行けますし、そちらの温泉はお湯がとても良い♨️もちろんお伺いさせて頂きますよ😊」
僕「ありがとうございます😊」
マスター「あと私はさん付けはいりませんよ、気軽にマスターと呼んでやってください」
僕「はい、マスター!今後ともよろしくお願いします😊」
マスター「こちらこそです😌」
つづく