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2030【17】

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2030【16】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム

👆前回の話

 

僕「佐倉さん、畑が荒らされたということですが💦」

 

僕は畑の担当者、佐倉さんに事情を聞いた。

 

佐倉「いやぁ…ここの所防護柵を見回っていたら、一部柵の下に穴が掘られているのを発見しましてねぇ…」

 

僕「はい…」

 

佐倉「おそらくそこからイノシシが入って畑を荒らしたんじゃ無いかなと想定できますねぇ」

 

僕「被害のあった品種は?」

 

佐倉「これから収穫できる、さつまいもや大根あたりがすべてやられましたよぉ💧」

 

僕「春にお客様達が近くの幼稚園児と苗を植えたやつですね?」

 

佐倉「ええ…これらを楽しみにリピートしてくれるお客様もいらっしゃるねかで、非常に残念ですよぉ💧」

 

僕「テレサ、さっそく関わったお客様と幼稚園にお詫びの連絡を💦」

 

テレサ「はい」

 

僕「あとキャンプに来られたお客様の安全を考えたらきちんと対策をしなければならないですよね」

 

佐倉「そうですねぇ…キャンプ場の敷地の外に防護柵を設けていますが、そのまたすぐ外側にも電気柵を設ける必要があるかもしれませんねぇ…」

 

僕「テレサ、すまない…電気柵の予算を…」

 

テレサ「すぐ計算しますね」

 

僕「佐倉さん、この件については早急に手を打ちますのでまた何かあったら教えてくたさい!」

 

佐倉「ええ…承知しましたよぉ」

 

僕はテレサ、クリス、ケンさんと緊急会議をする事にした。

 

僕「今回、このような事態となってしまいましたが、何か解決策はありますか?」

 

テレサ「防護柵の外側に電気柵を設けるのに、7000万円ほど掛かる計算となりました」

 

クリス「お客様の安全を考えると必要かと思います💧」

 

ケン「猟友会の方にも相談しましたが、畑や食料となるような箇所にイノシシやシカなどが集まるようなので、その近辺だけでも効果はあるようです、しかしながらどこから害獣が侵入するやもしれないという事も言ってました」

 

僕「ではまず畑やキャンプサイト周りから電気柵を張っていく感じでいきましょう」

 

テレサ「現在の売り上げに対し7000万円はかなり負担があります、畑、キャンプサイト周りだけでも4000万円、これだけでも設備投資としてはかなり高額です💧」

 

僕「いや…しかしそこを削減するとお客様の安全面が危うくなるよ…💦」

 

テレサ「害獣は主に夜行動するようですので、ここはどうでしょう…私と三成さんとで夜間の見回りをて多く害獣が出没する場所を特定し、そこを重点的に対策するという事でいかがでしょうか…」

 

ケン「え?いや三成さんはともかく女性であるテレサさんが夜の見回りとか…ちょっと俺は賛成しかねます💦」

 

僕「そうですね…ん…」

 

いくらテレサヒューマノイドとはいえ、あまり危険な目に合わせたく無いのは正直なところである。

 

クリス「とりあえず三成にどれだけ徘徊できるかを聞いてみます」

 

僕「僕が見回ります!」

 

ケン「なら俺も行きますよ‼︎」

 

僕「いやいや、ケンさんは昼間の仕事が増えてしまったので、そこまで甘えるわけにはいきません、ここは三成さんと僕とで見回る事にします」

 

ケン「………」

 

僕「ケンさんには日中の仕事に専念していただきたいです」

 

ケン「分かりました、ただ野生動物にもある程度詳しいので、アドバイスさせて頂く事は可能です、なので分からない事があればいつでも連絡ください!」

 

僕「ありがとうございます、助かります💧」

 

こうしてこの日の夜から僕と三成さんとで施設周りの見回りが始まった。

 

三成「村長殿、クリス殿から話は伺っている故、なんなりと申し付けくださるようお願い申す」

 

僕「三成さん、よろしくお願いします」

 

三成「今から10キロ圏内までの範囲をレーダーでお調べ致す、生物が居ればすぐに分かるので少し待たれよ」

 

僕「お願いします」

 

三成「………やはり…」

 

僕「反応がありましたか?」

 

三成「ハッ!畑付近に反応があったでござる」

 

僕「注意しながら向かいましょう」

 

三成「御意!」

 

僕と三成さんは畑方面へと向かった。

 

三成「おったでござる…しかし…」

 

僕「?」

 

三成「これは害獣ではござらぬな…」

 

僕は今まで消していた懐中電灯で畑を照らした。

 

僕「え?」

 

三成「おぬし!曲者‼︎」

 

そこには数人の男性とその中に佐倉さんの姿があった。

 

つづく