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2030【14】

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2030【13】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム

👆前回の話

 

ケン「村長、テレサ…」

 

村長「ケンさん、今日も1日よろしくお願いします」

 

ケン「お願いします!昨日早く上がらせてもらったんで、少しアウトドアショップなどを見て回ったんですが…」

 

僕「時間外なのに…ゆっくり休んでくださいよ💦」

 

ケン「あ、いや売店の拡張の話を聞いてからいてもたっても居られなくなって…w」

 

僕「申し訳ないです」

 

ケン「いや、今の仕事はほとんど趣味みたいなものですからねwww」

 

テレサ「何か発見はありましたか?」

 

ケン「うん、ソロキャンプ専用のサイトを増設するって事だったんで、そのあたりの関連した商品を見てきたんだけど…」

 

僕「はい」

 

ケン「2020年周辺のソロキャンプブームから今に至るまでシーンがかなり変貌を遂げてるって思ったんですよね」

 

僕「というと?」

 

ケン「ソロキャンプからソログル、ハンモック、軍幕、北欧式ブッシュクラフトなど楽しみ方が更に増えてきてるなって…」

 

僕「ふむふむ」

 

ケン「もちろん2020年年あたりからそのムーブメントはあったのですが、ここんとこの多様化の波に乗ると、かなりの店舗面積が必要となりそうなんです」

 

僕「分かりました、更に面積を増やします」

 

ケン「え?💧」

 

僕「そしたらケンさん、あなたはその店舗のリーダーとして仕事をしていただいてもよろしいですか?」

 

ケン「お…💧」

 

僕「店舗全般すべてケンさんにお任せします」

 

ケン「が…頑張ります😅」

 

僕「あと…世界中でキャンプされてきたケンさんですから、新しいキャンプサイトのコンセプトにも精通してるかと思うので…」

 

ケン「あ、まあ…」

 

僕「そちらはクリスと連携を取ってアドバイスなどいただけたら嬉しいです」

 

ケン「そうですね!それは凄くやりたい仕事です‼︎」

 

僕「もちろんケンさんの仕事が大変になってしまうので、テレサさんに経理やその他の雑務もお手伝いさせていただけるよう采配します」

 

ケン「分かりました!」

 

僕「よろしくお願いします」

 

テレサ「ケンさん、なんでも言ってくださいね☺️」

 

ケン「うん!よろしくね‼︎」

 

この日から小規模だった売店を拡張する工事が始まった。

仮店舗はテレサが携わり、ケンさんは商品の選択と仕入れを行いながらクリスにアドバイスをするという日々を送った。

 

そして2週間が過ぎた。

 

三成「ケン殿、此の木間、ハンモックを垂れるにどうでせうか?」

 

ケン「あ、OKでーす!」

 

クリス「もう完成間近ね…ふぅ…💧」

 

ケン「クリス!もうだいぶ慣れたけど、三成さんのアノ喋り方どーなのよ?」

 

クリス「あ、私はいいと思うんだけど…ダメかしら?💧」

 

ケン「まぁいいけど…たまに何言ってるのか分からない時があるからな…御座候とかさ…💦」

 

クリス「ああ…じゃあその時は私が翻訳するから…」

 

ケン「よ、よろしく…💧」

 

僕「おつかれさまです!だいぶ進みましたね!」

 

クリス「村長、おつかれさまです💧」

 

ケン「村長、テレサがこの暑い中ずっと仮店舗にいますが大丈夫なんですか?」

 

僕「あ…はい、ちゃんと自己管理してるので大丈夫ですよ」

 

ケン「ならいいんですが、汗ひとつかかないでやってるから逆に心配で…💧」

 

僕「僕もちょくちょく様子を見に行ってるんで、ケンさんは今のお仕事に集中していただいて大丈夫です😊」

 

ケン「分かりました」

 

僕「とはいえ皆さんも無理せず休み休み仕事をしてくださいね」

 

三成「御意!」

 

ケン「はい!」

 

クリス「は……アレ」

 

クリスが突然よろけた

 

僕「え!クリス?」

 

ケン「クリス‼︎」

 

三成「クリス殿‼︎ん…熱が…」

 

僕「えええ?」

 

クリス「だ…大丈夫ですよ…たぶん軽い熱中症かと…💦」

 

僕「三成さん!クリスを医務室へ運んでください‼︎」

 

三成「御意‼︎」

 

現場をケンさんに任せて、僕と三成さんはクリスを医務室へ連れていった。

 

僕「ゲイルさん、クリスに熱があります」

 

医務室には医師であるゲイルさんが常駐していた。

 

ゲイル「クリスさん、今朝はPCR検査をした?」

 

クリス「あ…はい、今朝は陰性でした…」

 

ゲイル「おかしいわね…ひょっとしたら検査キットにエラーがあったのかも…」

 

僕「え?じゃあクリスは…」

 

ゲイル「クリスさんは変異ウイルス、オメガ株に感染してるわ」

 

テレサ「クリス!」

 

僕「テレサ‼︎」

 

テレサ「クリスさんが倒れたと聞いて…仮店舗はバイトの方にお願いしてます!」

 

僕「テレサ、クリスはウイルスに感染してるみたいだ…💦」

 

テレサ「え!だって毎日PCR検査を行なっているはずじゃ?」

 

僕「その検査キットにエラーがあった可能性が…」

 

テレサ「そんなはずは…」

 

三成「ゲイルさん…少々席を外して頂きとう願いつかまつります」

 

ゲイル「あ…はい」

 

ゲイルさんは医務室から出ていった。

 

三成「クリス殿は御自身でPCR検査をしておりまする」

 

テレサ「え?」

 

僕「三成さんとクリスさんは交わったりしてないって事?」

 

三成「さようで御座る、ラブドールの設定時、さような物は要らぬと申しておりました」

 

テレサ「クリス……」

 

僕「クリス!どうして?」

 

クリス「私は…好きな人以外とは…したくないんです…💧」

 

テレサヒューマノイドでのPCR検査は遠隔で行われる為、エラーが出ることは100%無いわ、検査キットは0.3%の確率でエラーが出る場合がある…」

 

僕「クリス…」

 

テレサ「僕君…ちょっと舌を出して…」

 

テレサは僕の舌から少量の唾液を取った。

 

テレサ「俺君もウイルスに感染してる…発症しないらうちに薬を飲んで💦」

 

僕「三成さん、ここ数日クリスと接触した人は居る?💦」

 

三成「人間ではケン殿くらいで御座る」

 

僕「分かった!ケンさんにメールして今すぐ医務室へ行くよう促します!」

 

テレサ「僕君…ちょっと息が荒いわ…💧」

 

僕「え?あ…」

 

僕はそのまま気を失った。

 

つづく