2030【15】
2030【14】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
👆前回の話
僕「ん……んんん…」
テレサ「僕君💧」
僕「テ…テレサ……」
気がつくと僕は病院のベッドの上だった。
僕「クリス…クリスは?」
テレサ「うん…別の病室に居るわ…今は安定してる」
僕「他の人たちは大丈夫だった?💧」
テレサ「PCR検査の結果、ケンさんとゲイルさんは陰性だったわ」
僕「よ…良かった……」
テレサ「僕君は肺炎を起こしてて…さっきまた検査したら今は快方に向かってるそうよ」
僕「そっか……」
テレサ「僕君が倒れた前日、PCR検査を行った時は陰性だったのに…オメガ株のウイルスは急激に増殖するから僕君の体調の変化に気がつけなかった……」
僕「なるほど…」
テレサ「私が居ながら…ごめんなさい💧」
僕「いや…仕方がないよ…」
テレサ「僕君……ゆっくり休んでね…💧」
僕「うん…」
結局、僕はこの後1ヶ月ほど入院する事になった。
幸いクリスと僕、2人ともすぐに容態が安定し、仕事の方は後半2週間テレサにオンラインでの指示ができた為、新しいキャンプサイトと店舗の増設に遅れをとる事はなかった。
そして1ヶ月が経った。
テレサ「僕君…」
僕「ああ…テレサ、迎えに来てくれたんだね」
テレサ「うん、体調はどう?」
僕「ずっと味覚が無かったけど、もうだいぶ戻ったよ💦」
テレサ「良かった…」
僕「クリスは?」
テレサ「僕君と一緒に今日退院よ」
僕「そか…良かった…💧」
テレサ「じゃあ退院準備を始めましょ😌」
僕とテレサはお世話になった医師や看護師さんへお礼を言っていた。
クリス「村長!」
僕「あ!クリス、体調はどう?」
クリス「ご心配おかけしました💧」
僕「いやいや、僕も同じ立場です💦」
クリス「私が村長に感染させてしまったかもです…」
僕「それは…分からない事なんで…ひょっとしたら僕からかもしれないし…💧」
三成「クリス殿、お迎えにあがったで候」
クリス「三成!ありがとう😆」
三成「ご気分はいかがでござるか?」
クリス「もう大丈夫よ、留守中色々ありがとう💧」
三成「キャンプサイト増設、店舗の増築は九割九分完了してござる」
僕「三成さん、ありがとうございます」
三成「ハッ‼︎村長殿もお元気そうでなによりでござる」
テレサ「では帰りましょうか☺️」
クリスにはあと数日仕事を休んでもらう事にし、テレサと僕は管理棟へと帰る事にした。
僕「やっぱりここは落ち着くなぁ〜」
僕「えっ💦」
テレサ「あ…どちらでもいいの…夜は体液から…朝は唾液……つまりキスしてほしい…」
僕「キス……💦わ、分かったよ…」
正直僕はテレサに対し、いちヒューマノイドと割り切って向き合っていた。
しかし今後朝のキスまでしてしまったら…ひょっとしたら僕はテレサに情を持ってしまうかもしれない…そう思って少しばかり動揺してしまった。
テレサ「僕君が私と過ごしている中の様々な場面で、躊躇してる時があるのは分かってる…でもこれはとても必要な事だから…」
僕「そうだね…うん!これから毎朝キスをしよう‼︎」
テレサ「ありがとう…僕君…☺️」
こうして僕とテレサは毎日、夜は交わり朝は必ずキスをする事となった。
古くはダッチワイフや抱き枕、ドールなどに対し恋愛感情を持つ人が居る事を知っている。
しかし僕にはずっとそれが理解出来なかった。
でも今は…テレサに対し信頼や安心などを感じていると同時に、何か言葉では言い表せないような感覚に陥ってきている。
いったいこの気持ちはなんなんだろうか。
テレサ「もうしばらく休んでくれたらいいんだけどな…💧」
僕「いやいや、もう大丈夫だから明日からでも仕事に復帰するよ、でもって今晩は久々にテレサとその…交わりたい💕」
テレサ「キスだけでもいいのよ?」
僕「いや…すっかり元気だしなにより1ヶ月おあずけだったからさ💦」
テレサ「分かったわ、じゃあ食事が済んだらお風呂、一緒に入りましょう☺️」
僕「やったー😆」
テレサ「☺️」
つづく