2030【18】
2030【17】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
👆前回の話
僕「さ…佐倉さん…💦」
佐倉「あ…💦村長さん、こんな遅くにどうされましたかぁ?💧」
三成「お主こそ何をされておる‼︎」
佐倉さんとその他の男性達は手に大きな袋を持っていた。
僕「佐倉さん、その袋は…」
佐倉「いやぁ…害獣に取られる前に野菜を収穫しようとしてなぁ」
次の瞬間、他の男たちは袋を投げ捨てて足速に去っていった。
僕「こ、これはどうゆう事ですか💧」
佐倉「………」
三成「村長殿、こやつらは盗っ人でござるな…」
僕「え?」
佐倉「村長さん…まさにそのお侍さんが言う通りじゃ…」
僕「え?ええ?」
三成「袋の中身は…落花生とこれは…大蒜でござる」
大蒜=ニンニク
佐倉「昨今、国産の落花生とニンニクは高値で売れるんだなぁ…しかもこれだけの良品、今日じゃなかなかお目にかかれない白物じゃ…」
僕「だ…だからと言ってお客様が毎年収穫を楽しみにしているものを…💧」
佐倉「………」
三成「村長殿、この者を引っ捕える許可をくだされ…」
僕「あ…いや…やめておこう…💧」
三成「なぬ?」
僕「佐倉さん、僕はここで働いてくれているスタッフさんは家族だと思っていてとても信頼しています、今回は魔がさしてしまっただけですよね?💧」
佐倉「………いや、もう随分と前からここの作物を盗んでいたんだなぁ」
三成「最後の最後で開き直るとは…この不届き者めが…」
僕「佐倉さん、ここの野菜などは毎年お客様や子供達が楽しみにしていました、それを承知で…」
佐倉「借金が膨れに膨らんで、背に腹は変えれなかった…だから複数人で見張りを付けながら盗みを働いたという訳なんだなぁ」
僕「分かりました…佐倉さん、この作物の袋ぜんぶお持ちください」
三成「村長殿‼︎そればかりは首を縦に振る事はできぬぞ!」
僕「三成さん、いいんです😌」
佐倉「………」
僕「ただし、佐倉さん…これだけは約束してください、これを機に正しい事を行うと」
佐倉「正しい事?今更なにを…」
僕「今回の事は間違った事ですが、次回からは正しい事をして生きていって欲しいんです」
佐倉「手癖は身についてしまったのでのぉ…果たしてそれができるかどうか…」
僕「できますよ!佐倉さんは変われます‼︎」
佐倉「………ではのぉ…」
そう言って佐倉さんはその場を去っていった。
三成「………」
僕「さあ、三成さん…見回りを続けましょう」
三成「ぎょ…御意…」
つづく