2030【16】
2030【15】 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
👆前回の話
テレサ「おはよう僕君」
僕「おはよう!」
僕はすっかり健康を取り戻し寝起きも良かった。
テレサ「じゃあ…」
僕「うん」
僕とテレサは朝のキスをした。
テレサ「陰性よ」
僕「さすがに感染はもう勘弁だよ💦」
テレサ「うん☺️」
僕「さあ、今日は新しいキャンプサイトと店舗の最終確認をしよう」
テレサ「よろしくお願いします」
朝のミーティングを済ませた後、僕たちはまず最初に増築した店舗へと向かった。
僕「ケンさん!おはようございます!」
ケン「村長!体はもういいんですか?」
僕「はい、ご心配とご迷惑をお掛けしてすみません」
ケン「いやいや、テレサさんと三成さんがかなり頑張ってくれたんで、思いのほか仕事が進みました!」
僕「ありがたいです💧」
ケン「さっそくですが報告しますね」
僕「お願いします」
ケン「増設したソロキャンパー向けの商品として食材を充実しました」
僕「食材ですね」
ケン「はい、グッズなどはこだわりの物をすでにお持ちなので、ならばここは食材かなと…」
僕「なるほど」
ケン「もちろん食材においてもこだわりが出るかと思いましたので、ここはジビエなども扱おうかと考えました」
僕「ジビエ?」
ケン「はい、2030年とはいえ、まだまだシカやイノシシ、熊などは害獣扱いとして駆逐の対象となってます」
僕「そうなんですよね」
ケン「なのでこれらを無駄にせず活用するならば、よりワイルドさを求めるソロキャンパーさんに提供するのが賢明では?と考えたわけです」
僕「需要は見込めますか?」
ケン「最初はここ静岡のハンターさんから少量ずつ仕入れ、様子を見ながら供給量を見ていきたいと思ってます」
僕「ケンさんは狩猟もされるから、そのあたりにも精通してますよね」
ケン「はい、狩猟に関しては海外でも色々学びました!」
僕「また仕事が増えてしまいますが、そのあたりもお任せしてもいいですか?💧」
ケン「もちろんです!こう言ってはなんですが、今までの売店だけの仕事より充実してます‼︎」
僕「いや…もっと早くケンさんから話を伺っていれば…💦」
ケン「まあ、自分もそれに甘えてた所はあるんで…😅」
僕「ケンさん、これからも沢山提案してくださいね!可能な限り応えていければと考えてますんで」
ケン「はい、よろしくお願いします‼︎」
以前ならば、スタッフの方へ僕から一方的に指示をしていたと思う。
俗に言う「ワンマン」であったのだろう。
これからは適材適所に考慮した人員の振り分けを考え、現場からの意見を吸い上げる事も必要であるという結論に達した。
テレサ「利益がしっかり得られるかは私が算出しますので、提案があればおっしゃってくださいね」
ケン「うん、よろしくねテレサ!」
テレサ「こちらこそです☺️」
僕「ジビエのレシピなどお客様に提案できたら良さそうですよね」
ケン「はい、手取り足取りは人員的にまだ難しいですが、商品にQRコードを付けてサイトに飛べるようにします」
僕「そこにレシピを載せるんですね」
ケン「はい、害獣とはいえひとつの命ですから、美味しくいただけるよう多くのレシピをアップしたいと考えてます!」
僕「大変なようでしたらテレサにも手伝ってもらってください」
テレサ「どうぞご遠慮なく申してくださいね」
ケン「はい、その時はお願いします」
やはりケンさんに店舗やサイトへの提案をお任せして良かったと、僕は確信した。
そして次に僕たちは新しいキャンプサイトへと向かった。
クリス「村長〜!」
僕「え?クリス、まだ休んでいただく事に…💧」
クリス「いやいや、もうすっかり元気ですし体力を使うような事は三成がやってくれてますので😌」
僕「くれぐれも無理だけはしないでくださいね」
クリス「はい!ありがとうございます😊」
三成「クリス殿、焚き火ベースはこの位置で宜しいか?」
クリス「オッケーよ!」
昨今、直火での焚き火ができるキャンプサイトが無い中、ここのソロキャンプサイトに至っては直火での焚き火が楽しめるようだ。
これもケンさんが提案してくれたのだ。
クリス「コンクリートの厚さは他と同じく10センチでお願いね!」
三成「御意!」
土中のバクテリアや生物に影響が出ないよう、焚き火ベースは厚めのコンクリートで保護されている。
クリス「村長、この焚き火ベースが全て終わったらキャンプサイトは完成です😉」
僕「分かりました、あと数日といったところでしょうか」
クリス「今日中に終わってコンクリートが乾燥すれば大丈夫です、3日後には…」
僕「了解しました!」
「ピーーーン!」
僕「ん?畑の管理人からメールだ…」
テレサ「なにかありましたか?」
僕「え?畑の作物の一部がイノシシなどに食べられて壊滅状態だって💦」
テレサ「とりあえず畑へ向かいましょう」
僕「うん💧」
つづく