俺とテレサとポジティブじいさん9
俺とテレサとポジィブじいさん8 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
2051/1/23
9:28
老人の家は古めかしい古民家で、庭には耕運機や網、おそらく猪を捕まえる為のワナなどがあった。
以下老人→ポジじい
ポジじい「まあ入りなさい」
俺「お、おじゃまします…」
テレサ「おじゃまします」
ポジじい「さっそくだが青年」
俺「え?あ、はい」
ポジじい「あの仕事を進めるにあたってじゃな…」
俺「え!いや、なんの事でしょうか?」
テレサ「あのモルダバイトは壊れてしまって、ポジティブおっさんからのメッセージを読む事ができなかったの」
俺「メッセージ?」
ポジじい「あぁ、そーゆーことか…」
テレサ「俺君、ごめんなさい」
俺「俺、君……⁇」
テレサ「詳しい内容は私から説明します」
ポジじい「あ〜いやいやテレサ、ワシの願いだからワシから説明するのが筋じゃろ」
テレサ「………」
俺「ちょっと待ってよ…なんかみんなで俺の行動を操作してたって事なの?」
ポジじい「あ、いや…ちょっと色々タイミングがずれたようじゃな…💧」
テレサ「あなたが騙されたという気持ちになってしまうのも無理はない、私は最初からあなた、俺君に接触し、監視して来たのは嘘ではない」
俺「え…」
テレサ「でもこれは俺君にしか出来ない事だから…昔のポジティブおっさんの願いだったから私は動いたの」
俺「そんな………」
テレサ「本当にごめんなさい、でも…」
俺はその場に居るのが苦しくなり、外へ走り出た。
俺「なんだよこれ…意味が分からない…テレサが俺を監視してた?はぁ⁇ポジティブおっさんってあのじいさんの事?願い⁇テレサは俺だけのものじゃ無かったのかよ………💧」
普段は泣くことなんか無いのに、何か信頼していたのに裏切られた気持ちになって俺は泣いてしまった。
俺「願いってなんなんだよ?俺を監視してまで叶えたい事ってなんだよ!」
怒りに襲われたのは何年ぶりだろう。
昔もあった気がするけど、ここまで悔しい気持ちははじめてかもしれない。
モモ「俺君?😊」
俺「あ、モモ…さん…」
モモ「もうモモって呼んでください😊」
俺「モモさ…モモもグルだったって事?」
モモ「うん!そうよ😊」
俺「はは…ははははは…💧」
モモ「俺君を監視してたとか、願いを叶える為に利用しようとしてたって思ってます?😊」
俺「う、うん…だってそうなんだよね?」
モモ「そうですよ😊」
俺「ははは…もう笑うしかないや…」
モモ「でも…たぶんテレサさんはどこかで俺君に話そうと思ってたはずですよ😊」
俺「いや何も聞いてない…」
モモ「それが不思議なんですよね…いくらでも話すタイミングはあったはずなのに…😊」
俺「え?」
モモ「テレサさん、ここ高尾山に来てからずっと悲しんでるんですよね…なんでかしら…😊」
俺「そんな感じは…ん……確かにこの旅行が決まってからここに来るまで…テレサがなんかおかしいとは思った…」
モモ「あら、あの完璧なテレサさんが…😊」
俺「モモさん、モモ、だいぶ頭が冷えたよ…なんか色々ショックで感情的になり過ぎたみたいだ…」
モモ「無理もありませんよ😊」
俺「じいさんの家へ戻る、それでちゃんと話を聞いて判断することにする」
モモ「分かりました😊」
俺「うん…」
こうしてポジティブじいさんの家を飛び出した後、モモと話をする事で心が落ち着いた俺は、戻って話を聞くことにした。
つづく