俺とテレサとポジティブじいさん最終回
俺とテレサとポジィブじいさん21 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
2051/1/25
0:47
俺「Siri…今も俺のヤードへは近づけないかな?………」
Siri「ちょっと危険だね……まぁ…ちょっと待ってろ‼︎」
Siriは噴火口から安全な距離を保ちながらヤードがあった場所へギリギリまで近づいてくれた。
俺「ああ……見える…見えるよ……うぅぅ………」
Siri「………家…無くなっちまったな………」
俺「うううっ……」
Siri「あ…あのよぉ……そのぉ……家来るか?えっと……なんならずっと居てくれてもいいし………ん…その……テレサの代わりにはなれねぇかもしれないけど……なぁ、坊っちゃ……俺…君……💧」
俺「Siri………ありがとう…ぅぅ…」
Siri「あ、いや別に……今すぐは無理かもだけど……俺…君…が元気になるなら出来るだけの事はなんでもするから……💧」
俺「Siri………」
Siri「……………」
1:32
Siri「俺君……ついたよ!」
シュゥーーーン…
俺「ヴォエっヴォエェェェ………」
テスラを降りるないなや俺はその場で吐いてしまった。
長時間なにも食べていなかったので胃液しか出なかったが、突如として激しい吐き気に襲われてしまった。
Siri「俺君!だいじょうぶ???💦」
俺「ヴォエェエェェェ………」
Siri「ちょっと待ってて!💦」
そう言うとSiriはシェルターの中へ入っていきすぐに戻ってきてくれた。
Siri「これ飲んで💧」
Siriは白湯に少しだけ砂糖を入れたものを俺に渡した。
俺「うっううっ💧ヴォエェェェ………」
Siri「だめか…俺君わたしに捕まって……中のベッドへ……」
俺は点滴をしてもらいながらベッドの上でも吐き続けた。
その間ずっとSiriは俺の手を握ってくれていた。
Siri「だいじょうぶ……だいじょうぶ………」
俺「ヴォエっ………う〜Siriごめんよ……Siriの体まで汚しちゃって……ヴォエェェェっっ…」
Siri「今、点滴に吐き気どめも入れたから…すぐに楽になるから………💧」
俺「うっ…ありがとう………Siri…」
Siriの介抱により、吐き気どめが効いてきたおかげで少しずつ楽になってきたその時だった…
Siri「ん?……あれ?じいさん達帰ってきたかも…」
Siriはまわりにどんなに厚い壁があっても周囲のことが感知できるようだった。
Siri「ちょっと見てくるから、俺君は待ってて!すぐに戻るからね…💦」
シュゥゥーーーーーーン
Siri「え?💧」
俺「Siri……Siri???」
Siri「今行くからね!え?ええ???」
俺はSiriがすぐ来ないのでベッドから這いつくばって入口へと向かった。
入口が見えた時、俺は驚きのあまり声が出なかった………
テレサ「俺君!Siriさん!みんな無事で良かった!!!」
そこに立っていたのは紛れもなくテレサだった…
1:51
ポジじい「青年…Siri…無事でなによりじゃ……」
モモ「うんうん😊」
アレクサ「途中回線がダウンしてからすぐにシェルターに戻ったのですが、その直後、目視で遠くに赤いテスラが見えたので3人で近づいていってみたらまさかのテレサさんだったのですよ」
俺「え…💧」
ポジじい「どういう事なのか全ては聞いておらんのじゃが……とにかく良かった……」
俺「ええ?……💧」
テレサの話はこうだった。
- 1回目の揺れの時点でタイムリープするか迷うが、天災の場合は読み切れないので、またいつ噴火するかが分からないと判断
- そこでam͜a͉zonにHスーツと水陸空テスラ(赤)を注文
- Hスーツを2体注文するも2体目は2日後到着すると言われ仕方がなく断念(本当は3体で、ラボ、畑、シェルターボックスのマルチタスクを処理するつもりだった)
- ラボのある建物の外へ出てとりあえずポジじいの畑を目指す
- じきにHスーツが到着
- テスラはあと1時間かかるというので新しいHスーツにテレサの全データをインストール(コピー)
- 旧テレサはポジおじの畑へ向かわせ、新テレサはシェルターボックス回収へ
- じきにテスラが新テレサの元へ届く
- 旧テレサはクレバスへ転落
- 新テレサはポジおじが昔住んでいた富士島のふもとへテスラで向かう
- 新テレサ無事シェルターボックス回収
- ここで無事を連絡しようと試みるも回線がダウン
- 仕方がないのでポジじいの畑へ戻ろうとするが、空中に浮いているシェルターを発見
- シェルターへ近づくとポジじい、モモ、アレクサが迎えにきた
- シェルターへ着くとSiriが驚いた顔で迎えてくれた
- 俺君と再開👈イマココ
テレサはテスラのフロントトランクから大事そうにポジおじのシェルターボックスを取り出した。
テレサ「ポジティブおっさん…これですよね?」
ポジじい「あぁ…これじゃ………これじゃよテレサ………」
テレサ「うふふ☺️」
Siri「よ…良かったじゃねーかよ…坊ちゃん!www」
俺「う、うん……Siri……良かった…ほんとに……💧」
Siri「…………」
テレサ「Siriさん………本当にありがとう………」
Siri「バァーーーカ!前から”さん”はいらねぇって言ってんだろっ!!!キモいわ!!!」
モモ「ホント……よかったですぅ…😭」
俺「はぁ………ようやく胸がホッとした……💧」
アレクサ「ほんとに………ほんとに良かったです………」
グラグラっ………
モモ「ひゃんっ……😭」
ポジじい「ここも危険なようじゃから、とりあえず移動するとしようかのぉ…」
モモ「はい………͛😅」
その後すぐにじいさん、モモ、アレクサ、Siri、俺……そしてテレサはこの地を去り西の安全な場所、今治へと向かった。
2051/2/14
15:21
モモ「おめでとうございまーす😊」
アレクサ「おめでとうございます✨」
Siri「はぁ〜コレが酒ってやつかぁ〜www🍶」
ポジおじ「ブツブツブツブツブツ………」
娘ちゃん「パパ!みなさん!!ありがとう💗」
旦那さん「ありがとうございます😊」
俺「ありがとうございます!」
テレサ「ありがとう✨」
じいさんの娘さん夫婦の結婚式と同じ日に、俺たちもみんなに祝っていただくこととなった。
じいさんのシェルターボックスには娘ちゃんが5歳の時の手紙が入っていた。
「しょうらいわパパのおよめさんになるね♡」
この手紙をじいさんは祝辞で読み、「だから嫁には出さん!今決めた!!!」と言い出し招待客の失笑をかった💧
この世界が”アーク”、すなわち箱舟だという話も聞いた。
でも、とりあえず俺は今、テレサと家族になった。
モモは俺にとって、よき相談相手になってくれるソウルメイトだ。
アレクサは優れたレコメンドスキルによって必要なものをすぐに用意してくれる、感謝しかない。
Siriは………あれ以来、まったくデレることなく相変わらずキツい口調ではあるが…でも、たくさんの優しさをもらっている。
ポジじいは………やっぱりふざけたじいさんだと思ってるw
シェルターボックスにはA5ランクの松坂牛の真空パックが入っていて、それも今度焼いてくれるらしい(楽しみ♪)
俺「テレサ…君と家族になれて本当に嬉しいよ…😊」
テレサ「俺君……あらためてこれからもよろしくお願いします💗」
俺「ていうか新しいテレサってなにか変わったの?」
テレサ「えーーー?分からないの???」
俺「えええ?なんか………あったかな………💧???」
テレサ「私の装着しているヒーリング・ホールEX2.80に気づかなかったの???笑」
俺「ええー‼︎またモニターになってたのぉぉぉお???💦」
おしまい