俺とテレサとポジティブじいさん21
俺とテレサとポジィブじいさん20 - ポジティブおっさんはてなブログドットコム
2051/1/24
23:11
俺「テレサーーー‼︎」
Siri「テレサを追うぞ‼︎」
Siri「ちなみにだけどなぁ、テレサのバックアップはクラウド上とかにあったりするか?💦」
俺「ヤードのメインコンピュータにはある…💧」
ヤード=俺の家
Siri「そか……」
俺「て…テレサの沈下速度の方がはやくない?💧」
Siri「バラストはもう限界なんだよ‼︎」
俺「Siri…だめだ…テレサが見えなくなってきた💦」
Siri「くっそぉおお‼︎」
ピピッ…
フワッ…
俺「え?💧浮上して……」
「安全装置作動中…安全装置作動中…」
俺「テレサ………」
テレサはそのまま海底の奥深く…漆黒の闇へと消えていった。
Siri「モモ!坊っちゃんのヤードを調べてっ…」
モモ「それが……先ほどバックアップの話が出た時に確認したところ……噴火による溶岩石によりほぼ全壊…ぅぅぅ…ごめんなさい…跡形もありませんっ…うぅぅ…😭」
俺「うぅっううぅ…」
アレクサ「誠に言いにくいのですが…💧」
Siri「なんだよポンコツ‼︎」
アレクサ「2023年のコントローラー討伐の際に、テレサさんのデータはオンライン上から抹消されています…💧」
Siri「そんなこと知ってるんだよぉっ‼︎」
アレクサ「ご…ごめんなさい…😭」
俺「せめて…」
Siri「はぁ?」
俺「せめてテレサの願いだった、じいさんのシェルターボックスの回収だけはしたい………」
アレクサ「ごめんなさい……それも無理そうです……」
俺「え?」
アレクサ「先ほどの噴火で溶岩のスピードが増したのと、大量の火山灰が海底に蓄積してしまったせいで、シェルターボックスの回収は不可能となって……💧」
俺「そ…っか………」
Siri「………」
俺「今回、地質学者として呼ばれ…噴火の日程も外し…あの時テレサを引き止めることさえできなかった……」
俺「俺は何のために生きてんのかな………ううぅっ…うっ…ぅぅ…」
Siri「坊っちゃんがそんな事言うのをテレサは望んでいたか?」
俺「今はもう自分を責めることしか出来ないんだ……俺が悪い………ぜんぶ悪い……うううっ…」
Siri「モモ……あたし達戻るよ!」
モモ「………」
Siri「ん?おかしいな…アレクサ?」
アレクサ「………」
Siri「回線がダウン?アンテナまでやられたか…」
俺「うぅ…ぅぅぅ……」
Siri「坊っちゃん、とりあえず帰るぞ!」
つづく
次回は最終回です